2023/01/23

手作り6人展 2023

本日より1月28日(土)まで『手作り6人展』開催中です。
陶芸・帽子・彫金風皮革アクセサリー・絵付け陶器・手織り・手作り香と
ジャンルは様々で、どれも本当に素敵な作品揃いの展示会です。

・陶芸 /  小島亜紀子
古信楽の少しジャリ感のある白土を使い、
かき落としという伝統技法で作られた作品。
『かき落とし』とは、成形した土の上から化粧土を塗り
色付けした後に、工具で表面を彫って
部分的に素地の土の色を出し、模様にする技法です。
非常に手間のかかる工程を経て作られた作品はデザインも秀逸。
連続する模様の広がりと、あえて残した空白とが、
それぞれの器に美しくおさまっています。
手に取ってみると、彫りの部分の凹凸を指先に感じて心地良く、
実用品としても、鑑賞用のオブジェとしても優れた作品です。
食卓の風景をワンランクアップしてくれる陶器です。


・帽子 /  大谷有未
日常がわくわくするような、個性的な形のオリジナル帽子。
デザイン・縫製まですべて作者の大谷さんが手がけています。
オリジナルデザインの素敵なフエルト帽子には、
兎毛フエルトが使われているとのこと。
うさぎの毛のフエルトは柔らかく暖かくて、
北欧などの寒い地域では、よく帽子に使われている素材だそうです。
ベレー帽、ニット帽、身に着けると気持ちが明るくなりそうな、
どれもお洒落で素敵なフォルムの帽子です。
ストールとセットで身に着けるとおしゃれ度もアップしそうです。


・手織り / 徳永由美
毎回、新しく素敵なデザインの作品を生み出す
とてもセンスの良い作者の徳永さん。
自作の手織り布をパッチワークして作られた、
小物入れ、バッグ、洋服、ストール、アクセサリー等
どれもデザインが秀逸で本当に素敵です。
手織り布の質感は、見た目も色合いも手触りも良く、
パッチワークで織の種類と向きが違うものが、
絶妙な配色バランスで組み合わされています。
実は内側の布もとても可愛らしいので、
是非お手に取ってご覧になって下さい。
色合い、デザイン、素材感、トータルバランスが素晴らしい作品です。





・手作り香 / 竹中まや
和の香りをイメージして、
蓮の葉などの葉っぱで作られたボタニーペインティング作品や、
和菓子をデザインした飾り香など、オリジナル調香の手作り香。
生活に溶け込む天然の香りの和のアロマテラピーです。
調香体験できるのは、円錐香作り(¥3000)です。
自分好みの香りを作ってみたい方、
お香の香りに癒されたい方、好みの香りを見つけてみたい方、
面白そうやってみたいという方、
是非体験してみて下さい。
・彫金風皮革アクセサリー / 小島厚子
皮革に金箔をほどこし、金属のように仕上げている皮革アクセサリー。
皮革加工は、皮の繊維の向きによって、
加工後に変形してしまうことがあるけれど繊維の向きは見えない為、思った通りに仕上がるかどうかは、最後までわからないとのこと。さらに金箔をほどこすのがとても手間のかかる作業で、ひとつの作品を完成させるまでに、全ての工程を終えるまでなんと1週間かかるそうです。
大きくてゴージャスな作品でも、レザーなのでとても軽く実用的。
ユニークでシャレが効いていて、ニヤリと笑えるような作品や
有名な絵画をモチーフにしたシリーズ、ことわざ・四字熟語モチーフ、
冬のモチーフのミトン、雪だるま、スケート、おもちなど
美しい作品より、面白い作品を作る事に情熱を燃やしています、
という作者の小島さんのお話を聞くのも楽しいひとときです。
美しい(もしくは楽しい)アート作品を身に着けたい方、オンリーワンをお好みの方、おすすめです!

・絵付け陶器 / ひたき工房
白い器に11つ手描きで鳥や動物たちが描かれています。
全て手描きですので、同じものはありません。
写実的にリアルに描かれた作品と、可愛らしくデフォルメされた作品、どちらも素敵です。
子供用のお茶碗には、底に「おいしかった~?」「おなかいっぱい?」とメッセージが!
食べ終わると出てくる子供にはうれしいデザインです。
どれも作者の方の動物への愛情と、使う方への愛情を感じる素敵な作品です。



手作り6人展
2023年1月23日(月)~28日(土)
11:00~19:00 (最終日は17時迄)
・陶芸 / 小島亜紀子
・帽子 / 大谷有未
・手織り / 徳永由美
・手作り香 / 竹中まや  
・彫金風皮革アクセサリー / 小島厚子  
・絵付け陶器 / ひたき工房  

2023/01/16

藤田嗣治 展


本日より 1月22日(日)まで、
ギャラリー藤井主催
藤田嗣治展を開催しています。


細く美しい描線と乳白色を特色としたわずかな色彩で、
猫と女性を得意な画材とした独特の絵を書き続けた
パリ派の代表的な画家、
藤田嗣治の作品を数多く展示しています。


現在においても、パリで最も有名な日本人画家の一人であり、
明治以降の日本人芸術家で藤田嗣治ほどの成功を
海外で収めたものはいません。


今回の展示会では、
子どもの絵を多く集めて展示しています。
ちょっと不機嫌だったり、誰かを睨んでいたり、
何かを企んでいそうだったり、ただ愛らしいだけではなく、
「そうそう、子供ってこんな表情する瞬間あるよね!」と
大いに共感できます。でもそこも可愛く愛すべき子供たち。
藤田らしい子供の描写だと感じます。

また、珍しい日本画風の絵は、
ジャン・コクトーの旅行記の挿絵として藤田が描いた作品です。
世界一周旅行をしていたジャン・コクトーが来日した際に
友人である藤田が日本を案内したそうです。
相撲・歌舞伎・落語等、日本ならではの様々な体験をしたことが
この挿絵から見てとれます。


貴重な素晴らしい作品を
間近でじっくり鑑賞することができます。
会期は一週間。是非足をお運びくださいませ。


藤田嗣治展
1月16日(月)~1月22日(日)
10:30~18:30(最終日17:00迄)

2023/01/06

桂木絢女 _hirosato_ 佐藤かな 展

本日より、報美社主催
『桂木絢女  _hirosato_  佐藤かな 展』開催中です。


・桂木絢女
大正ロマン風の美しい女性を、日本画手法で描いた作品。
花と女性を一緒に描いた作品が多数あり、
それぞれの花のイメージと女性がピッタリ合っていて素敵です。




・_hirosato_
もともとサーファーである作者が、油絵で海を描いた作品。
深い青、透明感ある青、白く輝く光、水面や波の泡立ち。
まるで自分が海の中にいるような感覚になります。



・佐藤かな(ウッドバーニング)
ペンの形の電熱器で焦がしながら線にしていく技法。
アクリル絵の具をしみこませ、木目を浮きだたせメディウムで表面を整えます。
非常に繊細な線で描きこまれていて見事です。



桂木絢女  _hirosato_  佐藤かな 展
2022年1月6日(金)~11日(水)
11時~19時 6日は20時迄、最終日は16時迄