11月4日より開催中です。
会場いっぱいに、センス良く展示された藍染作品の
型染のデザインの美しさ、繊細さに圧倒されます。
松原さんは、長板中形(下記参照)という
染め技法の技術保持者です。
洗練されたデザインの美しさだけでなく、
表と裏の模様が見事にピッタリ合っている技術力がすごい。
また、表と裏の絵柄が全く違う染めで仕上げられている
着物もあり、その技術力と粋なデザインにも感動します。
会期は11月9日(土)まで。
一見の価値あるおススメの展示会です。
長板中形とは、浴衣を意味する中形の染め技法のひとつで、「長板本染中形」が正式な名称です。また江戸中形とも呼ばれます。本来中形とは、小紋よりも大きい柄の染めものをいいました。
藍一色による染めで、6.5mほどの長い板に木綿の白生地を張りつけ、順々に型紙を置いてへらで防染糊をつけます。乾燥したら、表の模様とぴったり重なるように、生地の裏面の同じ位置に型紙を置きます。型を写し終えた生地を藍甕に入れて、一気に染め上げます。染め上がった着尺の表裏に同じ模様が白く抜け、透けて見えているかと思うほどの、とても精密な柄合わせがなされています。また粋で上品な仕上がりになります。
この技法は熟練した技が必要で、重要無形文化財に指定されています。あまりにも高度な技術のため、現在は木綿だけでなく麻や絹にも染められています。
松原伸生 藍型染展
11月4日(月)~11月9日(土)
11:00~18:00(最終日17:00迄)
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