2025/01/21

手作り6人展 2025

1月25日(土)まで『手作り6人展』開催中です。
陶芸・帽子・彫金風皮革アクセサリー・絵付け陶器・手織り・加賀指ぬき 
様々なジャンルのクリエイターが集うとても素敵な作品ぞろいの展示会です。


・陶芸 /  小島亜紀子
古信楽の少しジャリ感のある白土を使い、
かき落としという伝統技法で作られた作品。
『かき落とし』とは、成形した土の上から化粧土を塗り
色付けした後に、工具で表面を彫って
部分的に素地の土の色を出し、模様にする技法です。
非常に手間のかかる工程を経て作られた作品はデザインも秀逸。
連続する模様の広がりと、あえて残した空白とが、
それぞれの器に美しくおさまっています。
手に取ってみると、彫りの部分の凹凸を指先に感じて心地良く、
実用品としても、鑑賞用のオブジェとしても優れた作品です。
食卓の風景をワンランクアップしてくれる陶器です。



・帽子 /  大谷有未
日常がわくわくするような、個性的な形のオリジナル帽子。
デザイン・縫製まですべて作者の大谷さんが手がけています。
オリジナルデザインの素敵なフエルト帽子には、
兎毛フエルトが使われているとのこと。
うさぎの毛のフエルトは柔らかく暖かくて、
北欧などの寒い地域では、よく帽子に使われている素材だそうです。
ベレー帽、ニット帽、キャスケット。
どれも身に着けるとおしゃれ度がグンとアップします。
細かいところまで計算しつくされたデザインと、
内側や見えない部分までこだわりのある、とても素敵な作品です。


・彫金風皮革アクセサリー / 小島厚子
皮革に金箔をほどこし、金属のように仕上げている皮革アクセサリー。
皮革加工は、皮の繊維の向きによって、
加工後に変形してしまうことがあるけれど繊維の向きは見えない為、思った通りに仕上がるかどうかは、最後までわからないとのこと。さらに金箔をほどこすのがとても手間のかかる作業で、ひとつの作品を完成させるまでに、全ての工程を終えるまでなんと1週間かかるそうです。
大きくてゴージャスな作品でも、レザーなのでとても軽く実用的。
ユニークでシャレが効いていて、ニヤリと笑えるような作品や
有名な絵画をモチーフにしたシリーズ、ことわざ・四字熟語モチーフ、
食べ物、生き物、神様など、身に着けて楽しい作品がたくさんあります。
美しい作品より、面白い作品を作る事に情熱を燃やしています、
という作者の小島さんのお話を聞くのも楽しいひとときです。
美しい(もしくは楽しい)アート作品を身に着けたい方、オンリーワンをお好みの方、おすすめです!


・手織り / 徳永由美

毎回、新しく素敵なデザインの作品を生み出す
とてもセンスの良い作者の徳永さん。
自作の手織り布をパッチワークして作られた、
小物入れ、バッグ、洋服、ストール、アクセサリー等
どれもデザインが秀逸で本当に素敵です。
手織り布の質感は、見た目も色合いも手触りも良く、
パッチワークで織の種類と向きが違うものが、
絶妙な配色バランスで組み合わされています。
またモノトーンのストールもシンプルながらデザインが最高でした。
色合い、デザイン、素材感、トータルバランスが素晴らしい作品です。


加賀ゆびぬき / 栄森 仁美 

加賀ゆびぬきは、残った布端と絹糸を
実用的で美しい作品に生まれ変わらせた、
まさにSDG'sな日本文化の代表です。
1本1本の絹糸が隙間なく縫い詰められているので、
光の当たり具合で見られる陰影も魅力です。
古来から伝わるものからオリジナルの模様まで、
様々な模様があります。


帯どめ、小物入れ、根付、ミニ指ぬきのストラップ、
イヤリングなどのアクセサリーの他、アクセサリ―キットも販売。






・絵付け陶器 / ひたき工房

白い器に11つ手描きで鳥や動物たちが描かれています。
全て手描きですので、同じものはありません。
写実的にリアルに描かれた作品と、可愛らしくデフォルメされた作品、
和風に仕上げた作品、どれも素敵です。
子供用のお茶碗には、
底に「おいしかった~?」「おなかいっぱい?」とメッセージが!
食べ終わると出てくる子供にはうれしいデザインです。
どれも作者の方の動物への愛情と、
使う方への愛情を感じる素敵な作品です。






手作り6人展
2025年1月20日(月)~25日(土)
11:00~19:00 (最終日は17時迄)
・陶芸 / 小島亜紀子
・帽子 / 大谷有未
・手織り / 徳永由美
・加賀指ぬき/ 栄森仁美  
・彫金風皮革アクセサリー / 小島厚子  
・絵付け陶器 / ひたき工房  

2025/01/09

_hirosato_ / 佐藤かな / 太田琴乃 展


本日より14日まで、
『_hirosato_/佐藤かな/太田琴乃 展 』開催中です。

_hirosato_
海を愛し、サーフィンもする作者が、油絵で海を描いた作品。
深い青、透明感ある青、白く輝く光、水面や波の泡立ち。
まるで自分が海の中にいるような感覚にもなり、
まばゆい光が晴れやかで清々しい気持ちにさせてくれます。


佐藤かな(ウッドバーニング/銅版画)
ペンの形の電熱器で焦がしながら線にしていく技法。
アクリル絵の具をしみこませ、木目を浮きだたせメディウムで表面を整えます。
非常に繊細な線で描きこまれていて見事です。



太田琴乃
木の形をそのまま切り出した、ひとつひとつ違う形の木材に
色鮮やかな油絵をほどこした、個性的な作品です。
素材や色彩への作者のこだわりを感じます。とても素敵です。


_hirosato_ / 佐藤かな / 太田琴乃  展
会期:  2025年1月9日(木)~1月14日(火)
時間:  11:00 ~ 19:00
    金曜日20:00まで ・最終日17:00まで  
主催:  報美社  
http://gallery-st.net/

乃 展