2026/02/21

鹿取美希 / 若林奈穂 / 石井範子 展


鹿取美希 / 若林奈穂 / 石井範子 展 報美社主催で開催中。

鹿取美希(日本画)
海の生き物を題材に日本画で美しく幻想的な世界が描かれています。
植物が主役の画面もあれば、海の生き物が中心となる構図もありますが、
いずれも両者がひとつの世界として重ねられています。
水中の光や揺らぎが丁寧に表され、夢のような雰囲気の中に確かな生命の力が感じられます。

若林奈穂(水彩)
横断歩道や階段など、身近な街の風景から着想を得た水彩画。
整えられた構図と品のある色合いが印象的で、静かな空気を纏っています。
全体に漂う落ち着いた茶色はコーヒーを使って生み出された色合いとのこと。
やわらかな深みが加わり、作品に独特の趣を与えています。


石井範子(鉛筆画)
鉛筆や色鉛筆で丁寧に描かれた動物や月。
色味を抑えた静かな画面には、余計な音のない時間が流れています。
モノトーンを基調とした世界は落ち着きがあり、
見る人の心をそっと鎮めるような印象を残します。

才能あふれる作家たちによる素晴らしい作品展。
是非足をお運び下さいませ。

『 鹿取美希 / 若林奈穂 / 石井範子 展』
2026年2月20日(金)~25日(水)
11:00~19:00
金曜日は20時まで。
最終日は16時まで。
主催:報美社

2026/01/28

あかみねひろえ 想像と絵本の世界2026

 本日より2月1日まで、
『あかみねひろえ 想像と絵本の世界2026』開催中。

あかみねさんは、子どもや動物たちをやわらかな水彩で描く作家です。にじみのある色合いと優しい筆づかいが特徴で、
作品からは絵本の中に入り込んだような
あたたかな世界が広がります。

大きな動物にそっと寄り添う子ども、
自然の中でのびのびと遊ぶ姿、
空想の場面へと心を飛ばす瞬間など、
どの絵にも小さな物語が感じられて、
見る人の記憶の奥にある
やさしい気持ちをそっと呼び起こします。

子どもたちのまなざしやしぐさは素直で、
動物たちはどこか人の気持ちに寄り添う存在として描かれ
見る人それぞれの思い出や気持ちと重なり、心の中にやさしく残ります。絵本を読むときのように、想像する楽しさを味わえる展示会です。

会場では原画ならではの
繊細な色の重なりや質感を間近でご覧いただけます。
また、作品をもとにしたポストカードの販売もありますので、お気に入りの一枚を手元に残し、物語の余韻をご自宅でも感じていただけます。




あかみねひろえ 想像と絵本の世界2026
2026年1月28日(水)~2月1日(日)
開催時間:11:00~18:00(最終日は10:30~16:00)

2026/01/19

手作り6人展 2026

 
本日より1月24日(土)まで『手作り6人展』開催中です。
陶芸・帽子・彫金風皮革アクセサリー・バックチャーム・手織り・加賀ゆびぬき。様々なジャンルの作家さん達の、とても素敵な作品展示会です。

・陶芸 /  小島亜紀子
古信楽の少しジャリ感のある白土を用い「かき落とし」という伝統技法で作られた作品。かき落としとは、成形した素地の上に化粧土を施し、
着色した後工具で表面を彫り、部分的に素地の土の色を現して模様を作る技法です。
こうした手間を経て生み出された器は、意匠の完成度も高く
連続する模様の広がりと、あえて残した余白とが、
それぞれの器に美しくおさまっています。
実際に手に取ると、彫りによる凹凸が指先に心地よく伝わり、使うたびに触覚的な魅力を感じられます。日常の器としてはもちろん、鑑賞用のオブジェとしても成立する佇まいです。
小島さんの陶器は、土のこねが非常に丁寧であるためか、
欠けや割れが起こりにくく、実用性の面でも信頼がおけます。
日々の暮らしの質を静かに高めてくれる陶器です。

・帽子 /  大谷有未
日常にささやかな高揚感をもたらす、個性的な形のオリジナル帽子です。
デザインから縫製まで、すべて作者である大谷さんが手がけています。
用いられているのは、オリジナルデザインの兎毛フエルト。
うさぎの毛のフエルトは、柔らかく保温性に優れており、
北欧など寒冷な地域では帽子の素材として広く使われています。

ベレー帽、ニット帽、キャスケットなど、
いずれも身に着けるだけで装い全体が引き締まります。
細部まで綿密に考え抜かれた造形に加え、内側や外からは見えにくい部分にまで丁寧な工夫が施された、完成度の高い作品です。
また、大人のニット帽として仕立てられた薄手のタイプも魅力的です。
内側には柔らかな素材が用いられており、肌触りがよく、長時間身に着けても負担を感じにくい作りになっています。装いにさりげなくなじみつつ、質の良さが伝わる帽子です。


・彫金風皮革アクセサリー / 小島厚子
皮革に金箔を施し、まるで金属のような質感に仕上げた皮革アクセサリー。
皮革は、繊維の向きによって加工後にわずかな変形が生じることがありますが、その繊維の流れは外からは見えません。
そのため、最終的にどのような形に落ち着くのかは、完成するまで分からない部分もあるそうです。加えて、金箔を施す工程は非常に手間がかかり、ひとつの作品が完成するまで、すべての工程を終えるのに約一週間を要します。
大ぶりで華やかなデザインでありながら、素材がレザーのため驚くほど軽く、ゴージャスなのに肩が凝らない!という実用性にも優れています。

作品は、ユーモアのある造形で思わず笑みがこぼれるものから、有名な絵画をモチーフにしたシリーズ、ことわざや四字熟語、食べ物や生き物、神様を題材にしたものまで多彩です。身に着けること自体が楽しくなるラインナップが揃っています。
「美しい作品よりも、面白い作品を作りたい」と語る作者・小島さんのお話を聞く時間も、作品鑑賞の大きな魅力のひとつです。
美しい、あるいは楽しいアート作品を身に着けたい方、既製品では物足りない方におすすめです。

・手織り / 徳永由美
毎回、新鮮で魅力的なデザインの作品を生み出す、非常にセンスの高い作者・徳永さん。

自作の手織り布をパッチワークして、小物入れやバッグ、洋服、ストール、アクセサリーなど、幅広い作品を制作されています。

いずれもカラフルで発色が美しく、意匠の完成度が高いのが印象的です。手織り布ならではの質感は、見た目の色合いはもちろん、手触りにも心地よさがあります。織りの種類や向きの異なる布を、パッチワークによって組み合わせ、絶妙な配色とバランスでまとめ上げています。

新作の少し大きめのフワフワマフラーや、外ポケット付きの縦長バッグには、使う人への配慮が随所に感じられ、細部まで丁寧に、愛らしく仕立てられていました。
色合い、デザイン、素材感、そのすべてが調和した、完成度の高い作品です。



・バックチャーム / 黒田貴子
一からすべて手作業で仕上げられた、非常に手間のかかる工程を経て生まれた、愛らしいお人形のバックチャームです。
どこか言葉にしにくい、見る人の心を引きつける表情が印象的で、
細部まで丁寧に作り込まれたビーズやレースのお洋服からは、
作者の確かな手仕事が伝わってきます。

カラフルなお花のブローチは、素材に新聞紙が使われているという意外性も魅力です。よく見ると、広告の文字の一部が残っていたりと、発見の楽しさがあります。素材の特性を活かしながら、軽やかで華やかな印象に仕上げられています。

アイデアの豊かさと、工程を惜しまない丁寧な作り。その一つひとつに、作品への愛情が感じられる、温かみのある作品群です。



加賀ゆびぬき / 栄森 仁美
加賀ゆびぬきは、使い残された布の端切れと絹糸を用い、実用性と美しさを兼ね備えた品へと仕立てる、日本に古くから伝わる手仕事です。素材を無駄にせず活かす発想と、暮らしに根ざした知恵が息づいています。
一本一本の絹糸が隙間なく縫い詰められているため、光の当たり方によって生まれる繊細な陰影も大きな魅力です。模様は、古来より受け継がれてきた伝統的なものから、現代的な感覚を取り入れたオリジナルまで、実に多彩です。
作品は、帯どめや小物入れ、根付、ミニ指ぬきのストラップ、イヤリングなどのアクセサリーのほか、自分で作れるアクセサリーキットも用意されています。
また、23日(金)・24日(土)の各日13時からは、
加賀ゆびぬきと、室町時代の製法に基づく手組みのくみひもを体験できるワークショップも開催予定です。

手作り6人展 
2026年1月19日(月)~24日(土)
11:00~19:00 (最終日は17時迄)
・陶芸 / 小島亜紀子
・帽子 / 大谷有未
・手織り / 徳永由美
・加賀ゆびぬき/ 栄森仁美  
・彫金風皮革アクセサリー / 小島厚子  
・バックチャーム / 黒田貴子 


2026/01/09

木村浩樹 太田琴乃 佐藤かな 展


本日より16日まで
『木村浩樹 / 太田琴乃 / 佐藤かな 展』開催中です。

木村浩樹(水彩)
黒背景に水彩と金粉で、様々な色の龍を描いた作品。
躍動感のある龍たちからエネルギーを感じます。
複数のモチーフとも調和し、見事な作品となっています。

太田琴乃(油彩)
木の形をそのまま生かして切り出された、
ひとつとして同じ形のない木材に、
色鮮やかな油絵がほどこされた個性ある作品です。
素材選びと色彩への作者の徹底した工夫が伝わり、
完成度の高い作品となっています。

佐藤かな(ウッドバーニング/銅版画)
ペン型の電熱器で木を焦がしながら線を描く技法が使われています。
その後アクリル絵の具を木材に染み込ませて木目を浮き立たせ、
表面を整える素材で仕上げることで、
視覚のまとまりと質感の美しさを両立させています。
線の描き込みは極めて細やかで、繊細さと技術の高さに魅了されます。





木村浩樹 / 佐藤かな / 太田琴乃  展
会期:  2026年1月9日(金)~1月16日(水)
時間:  11:00 ~ 19:00
    金曜日20:00まで ・最終日17:00まで  
主催:  報美社  
http://gallery-st.net/