2018/09/10

チベット仏画『タンカ』展

9/9(日)から9/17(月・祝)まで
チベット仏画『タンカ』展を開催しています。

チベット旅行でタンカに出会い、
その魅力にハマった勝俣靖雄さんが何度もチベットを訪れ、
コツコツと買い集めたタンカコレクションの数々と
現地で撮影したチベットの写真を
ギャラリーにて展示公開して下さっています。
貴重なタンカのコレクションはもちろんのこと
チベットでの写真もとても素敵で、
チベット愛を感じる展示会です。

タンカとは、主にチベットで仏教に関する人物や
曼荼羅などを題材にした掛け軸で、
岩絵具(鉱物の粉)を膠(にかわ)=(牛の皮由来)で溶いて
綿のキャンパスに描いた仏画のことだそうです。

タンカは一枚一枚個性があり、同じモチーフでも
印象、世界観が全く違って興味が尽きることがないとのこと。


私はタンカを見るのは初めてだったのですが、
細かいところまで丁寧に描かれていて、
たしかに世界観もそれぞれ違い
じっくり見れば見るほど、とても面白いものでした。
例えば、六道輪廻図という絵。
六道とは、人間が善悪の業因(ごういん)によって行めぐる六つの世界で、
地獄・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・修羅(しゅら)・人間・天上をあらわしています。
でも地獄を描いているのですが、そんなに恐ろしくない印象で、
どこかユーモアも感じる作品でした。

タンカは、布のキャンパスの上に描いたものですが、
砂曼荼羅という、仏僧が板の上に1か月ほどかけて描き上げる曼荼羅は
数か月後、破壇式で解体し、水に流されてしまうそうです。
その制作風景の写真や、チベット高地の美しい写真も展示してあります。

チベットの魅力、異文化の面白さ、そして仏教との共通点も感じることができます。
主催者の勝俣靖雄さんのお話も興味深いものでした。

とても珍しく面白い展示会です。是非お立ち寄り下さいませ。


チベット仏画『タンカ』展
9月9日(日)~9月17日(月)
11:00~19:00
主催:勝俣靖雄





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