2019/03/28

金継ぎ教室 淘 展覧会

 本日より、金継ぎ教室『淘』の展覧会を開催しております。

金継ぎは、日本に古くから伝わる器の修理方法です。
茶の湯が盛んになった室町の頃からはじまり、
桃山時代に盛んになったとされますが、
縄文時代の出土品の中にも漆で直した器が見られます。
日本には漆の木から採れた樹液を接着剤や塗料として
使用してきたという古い歴史があるのです。
欠けてしまったところに金を蒔いて仕上げるという
大胆な発想は外国ではあまり見られません。
日本には古来から、欠損を修復することにより
新たな景色を生み出し愛でるという知恵があるのです。

大切にしていた器、思い出のある器を
うっかり割ってしまった経験は、
どなたにでもあることだと思います。
それを捨てずに修復し、美しく生まれ変わらせ
大切に使い続けるという心は、
モノに対する深い愛情を持つ日本人の美徳のひとつ。

修復をとおして器や欠損に向き合うことは、自分の内面と向き合うことなのかもしれません。
という金継ぎ教室『淘』の代表 平野君子さんのコメントは
日本の金継ぎという文化の本質を突いているように思います。
九段にある「和のうつわ青珠」の2階で金継ぎ教室を行っているそうです。

ギャラリー入口右側に、嵯峨御流という流派のとても素敵なお花がいけてあります。
そしてギャラリー内いっぱいに、金継ぎによってより良く生まれ変わった陶器が展示されています。
一部、販売もしているようです。
素敵な展示会ですので、桜が満開を迎えた千鳥ヶ淵、
靖国神社、そして靖国通りのお花見がてら、是非足をお運び下さいませ。

金継ぎ教室 淘 展覧会
3月28日(木)~31日(日)
11:00~19:00(最終日は17:00まで)

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