2025/02/20

若林奈穂 / 野中梨恵 / 鹿取美希 展


『若林奈穂 / 野中梨恵 / 鹿取美希 展』

報美社主催で本日より開催中。
才能ある若手アーティストの合同作品展です。


若林奈穂(水彩)
横断歩道や階段などの街の風景からイメージを構築し、
品の良い色合いで描かれた水彩画。
カフェや自宅のインテリアポイントにピッタリ。
作品全体に見られる落ち着いた茶色は、
コーヒーで発色しているそうで、
作品に素敵な趣を与えています。







野中梨恵(立体)
瓦礫の再生という概念を立体的に表現した作品。
一見無秩序に見える瓦礫の中から、新たな秩序や意味を見出し
他者に破壊されても、美しく再生していける
という作者のメッセージが込められています。












鹿取美希(日本画)
海の生き物を美しく幻想的に描いた日本画。
ダイビング好きの作者が描く、
鯨、トビウオ、クラゲなどの海の生き物たちは
幻想的でもあり、同時に声や水音まで聞こえてきそうな生命感を感じます。


才能あふれる作家たちによる素晴らしい作品展。
是非足をお運び下さいませ。

『 若林奈穂 / 野中梨恵 / 鹿取美希 展』
2025年2月20日(木)~25日(火)
11:00~19:00
金曜日は20時まで。
最終日は16時まで。
主催:報美社

2025/02/15

第4回 金継ぎ教室 淘 展覧会


暮らしの中に金継ぎという仕種を取り入れる提案している
金継ぎ教室『淘』の展覧会。
本日より2/17(月)まで開催しております。
 
金継ぎは、日本に古くから伝わる器の修理方法です。
茶の湯が盛んになった室町の頃からはじまり、
桃山時代に盛んになったとされますが、
縄文時代の出土品の中にも漆で直した器が見られます。
日本には漆の木から採れた樹液を接着剤や塗料として
使用してきたという古い歴史があるのです。
欠けてしまったところに金を蒔いて仕上げるという
大胆な発想は外国ではあまり見られません。
日本には古来より、欠損を修復することにより
新たな景色を生み出し愛でるという知恵があるのです。



大切にしていた器、思い入れのある器を
うっかり割ってしまった経験は、
どなたにでもあることだと思います。
それを捨てずに修復し、美しく生まれ変わらせ
大切に使い続けるという心は、
モノに対する深い愛情を持つ日本人の美徳のひとつ。
修復をとおして器や欠損に向き合うことは、自分の内面と向き合うことなのかもしれません。
という金継ぎ教室『淘』の代表 平野君子さんのコメントは
日本の金継ぎという文化の本質を突いているように思います。
 
金継ぎによってより良く生まれ変わった陶器がたくさん展示されています。
一部、販売も有り。金継ぎにご興味がある方、是非足をお運び下さいませ。

金継ぎ教室 淘 展覧会
2/15(土) ~ 2/17(月)
11:00~17:00 (最終日は16時まで)